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道喪向千載(陶淵明:飲酒其三) |
道喪向千載 道喪はれて千載に向(なんなん)とするに 人人惜其情 人人其の情を惜しむ 有酒不肯飮 酒有れども肯へて飮まず 但顧世間名 但だ世間の名を顧る 所以貴我身 我が身を貴ぶ所以は 豈不在一生 豈に一生に在らずや 一生復能幾 一生復た能く幾ばくぞ 倏如流電驚 倏やかなること流電の驚かすが如し 鼎鼎百年内 鼎鼎たり百年の内 持此欲何成 此れを持して何をか成さんと欲する 道が失われてもはや千年になろうというのに、人々は情を出し惜しみして、酒があっても飲もうとせず、ただ世間体ばかり気にしている 我が身を大事にするのは、一生の間のことではないか、その一生といっても、いなびかりのように短い、百年の間をぐずぐずと過ごして、いったい何になるというのだ |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007 |